2023/06/07
会社(組織)という存在と人財育成と意識改革
コロナが5類感染症に移行され、世の中の動きは更に活発になっています。
未曽有の災害ですら、人の営みを止めることは出来ないということでしょう。
その上で、物価上昇が続いています。
海外と比べるとまだ緩いのかもしれませんが、失われた30年(デフレの30年)に対しての大きな変化点と言えるかもしれません。
(うっかりすると失われた40年になるかもしれませんが・・・)
しかし、この変化は私たち事業者に新たな挑戦を余儀なくするでしょう。
経営革新、新たな財やサービスの提供が必要とのご意見は当然のことだと思います。
しかし、すぐに出来ることと出来ないことが当然あります。
特に、厳しい変化に晒されながらも価格転嫁が遅れている中小企業は猶更でしょう。
しかし、この激しい変化に対応するために求められる取組みとして共通して言えることは、管理基準の更新(レベルアップとスピードアップ)です。
それを行なうためにも、自社の強みに対する振返りが必要不可欠となります。
中小企業は経営資源の制約が多いため、弱みの底上げより強みにエッジを効かせる方が効果的なのは自明の理です。
また、並行して儲けに繋がっていない活動(過剰サービス等)の見直し(=コスト抑制策)にも取組む必要があります。
ビジネスモデルの「整理」が急がれるのです。
特に原材料~燃料代~電気代まで、全てのコストが急激な上昇をしている昨今、値決めを含めた良否基準の見直しは必要不可欠です。
(物流コストの変動も控えています:物流の2024年問題)
しかし、ホームランを狙いに行くのはお勧めできません。
実際の取組みは小さなことからコツコツと、期日を決めて丁寧に、愚直に行動し続けることが肝要です。
表現を変えると、これまでの甘い基準を見直し、訓練によりそれが当たり前になるまで継続するという事でしょうか。
会社(組織)のこれまでの風土(甘い行動基準、判断基準)の更新に取組み、それを現実に落とし込む為に行動し、結果としての収益改善に繋げる訳です。
当然、結果が変りますので、そこではじめて「この基準に更新して良かった」と納得して、意識が変るのです。
行動を変えたから結果も変ったという実感と、変えて良いのだと言う納得感、これが本来の人財育成に繋がります。
但し、それを許容する会社(組織)の風土が必要不可欠であることを補足させていただきます。
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