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2025/07/16

「5S」を仕組む意味 「5S」とは? ④ 赤字脱却(収益改善)に向けた「5S」の効果とは?:コストダウン(原価低減)に向けた問題解決効果

「5S」の目的
① 【売上を増やして、コストを下げること=収益改善】
② 【組織文化の変革(良い組織文化の醸成)】                

1、継続的な【コストを下げる(原価低減)効果】とは

今回の主なテーマは「5S」の持つ四つ目の効果である【生産性を向上させて原価を下げる】についてです。

これまでの「整理」-「整頓」-「清掃」の3つの「S」の取組み(基準更新)を進めることで十分にコストは下がってきます。
また、これらのレベルを上げることで、コスト削減効果は更に大きなものになるでしょう。
しかし、継続的にコストを低減できなければ経営には寄与しません。
最大瞬間風速では意味がないのです。
瞬間最大風速では、その後にリバウンドが発生し、もとに戻ってしまいます。
それを防ぐために重要なのが、「5S」の構成要素である残りのふたつの「S」である、「清潔」と「躾」です。
まずは「清潔」ですが、意味するところは「整理」「整頓」「清掃」された状態を維持することです。
要は、何をもって維持されているか、どのように維持するか具体的な基準と行動(施策・取組む項目)を決めるといったイメージです。
つまり、継続するための【仕組みの構築】を意味しているのです。
【仕組み】というと難しく聞こえるかもしれませんが、結局のところやりやすい環境の整備、必要な道具立てやルール作り、計画やフォローなどの整備となります。
家家庭でも、子供部屋の片づけをさせようとするとき、皆さんはどんなことに注意されるでしょうか?
必要最低限の収納スペースの確保や、掃除のための道具(ハンドワイパーや掃除機?)、最低週一回休みの日にはやること!(計画やルール決め)、やったかどうか・できているかどうかのチェック(フォロー)などを行われているのではないでしょうか。
当たり前のことを当たり前にすること、基本は同じです。

2、組織に変化への耐性を仕組む「5S」

組織とは、変化に対する柔軟性があればこそ、生産性も向上します。
それ故、「清潔」と「躾」という二つの「S」は「仕組みの構築」にその神髄を発揮します。
前述の通り、「清潔」には継続するための【仕組みの構築】という意思が内包されているからです。

まずは「5S」の四つ目の「S」である「清潔」、その意味するところは【整理・整頓・清掃された状態を維持すること】です。
すなわち維持するための【基準(計画)・ルール決め】を行い、【行動すること】というのふたつの意思が込められています。

P(計画)-D(実行)

基準を決めても行動しなければ決して維持は出来ません。
当たり前のことですが、とても大切なことが内包されているのです。

しかし、環境は常に変化していきますし、求めるものは常に未来にあります。
最初に【基準(計画)・ルール決め】を幾ら精緻に行ったとしても、神ならぬ身、全ての条件を満たすことはできません。
初手から不完全であることを認識する必要があります。
故に、【基準(計画)・ルール決め】とはあくまでも【仮説の設定】に過ぎません。
そのため、P(計画)策定には必要以上の時間を掛けてはなりません。
既知の情報精査と未来の係数設定でせいぜい2週間~1ヵ月程度でしょうか。
何れにせよ、移ろう未来など読み切れる訳がないのですから。

当然のことながら、【仮説】を【実行(行動)】に移せば、必ずギャップが発生します。
元々が不完全な故に【仮説】であり、その上で環境変化がそのギャップを更に大きなものにするかも知れません。
しかし、それは当然のことと割り切る必要があります。
重要なことは、その【ギャップが見えること(見えるようにすること)】ですから。

【見えないものは測れない(良し悪しの判断が付かない)】

ならば、仮の基準(仮説)でも、ギャップさえ把握できれば対策・施策は打てるようになります。
未知の状態から、自らのコントロール下に掌握可能な既知の状態に変えられるのです。
見えないから直視しない、直視しないから意識しない、即ち『問題』として認識出来ていないのが最大の障害です。
故に、見えれば勝ちです。
直す(治療)するための行動である「対策・施策」を具体化して打つことが可能となるのですから。

最後に「5S」の五つ目の「S」である「躾」です。
躾の意味するところは、「決められたことを守らせること」です。
但し、強制的に「守らせようとしても」継続できません。
人は意思と感情を持ち、設備やモノは経年劣化を止められません。
守れる環境を整備、維持しなければ守れるもの守れないのです。

しかし、環境とは常に変化していくものです。
その変化に対応して「守らせる」ということは、常に変化をチェック(C)して、見直しをかける(A)必要があるということです。
「守ってもらいたかったら、守れる環境を整備すること」が大前提なのです。
現場に丸投げでは定着しない理由はここにあります。 
基準の更新権限は、常に経営側にあるのですから。

C(評価)-A(改善)

「清潔」が「仮の基準を決めて行動する」のに対して、「躾」の前提は、「100%の条件設定で基準を決めることはそもそも出来ない」という当たり前から来ています。
ただでさえ変化の激しい昨今、基準や計画づくりに過剰な時間を掛けても意味がありません。
前提条件がころころ変わるのですから当然です。
但し、仮でも良いから基準や計画(良し悪しの判断基準)がないと、評価も改善もあり得ません。
その為に、「清潔=整理、整頓、清掃された状態を維持する」ための基準を決めて行動に移し、行動に移したからこそ顕在化したやり難さを把握して改善していくことで守れるものに格上げしていく訳です。
これが「躾」です。

3、そして標準もまた更新され、そのプロセスを経て組織は鍛えられる

「躾」をきちんと行うということは、【標準化】することにつながります。
【仮説(仮の基準)】を、ワンサイクル実際に【行動】に移してギャップを【評価】して【改善】したのですから、それは立派な【標準】です。
次のサイクルでは、その【標準】を環境の変化に合わせて更新することになります。

「5S」には、基準・標準・計画といえども環境の変化に合わせて常に見直し(進化)を行うという意思が込められているのです。
「5S」を行うとは、すなわちPDCAサイクルをショートインターバルで回し続けることを意味します。
結果として、会社自体の基礎体力向上=変化に対応し得る、【良い組織文化の醸成】につながるわけです。

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