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2025/10/15

モノや情報の流れから見た改善の着眼点「物流改善」 ⑨ 「お店(在庫置き場)」 ①

【目次】
1、「お店(在庫置き場)」の条件「整理」
2、「通路」確保の重要性
3、「お店(在庫置き場)」の果たすべき機能
4、「お店(在庫置き場)」の功罪

【要点】
・ 「お店(在庫置き場)」に置かれるモノは、完成品だけではない
・ 仕事の流れを「整理」して、置くべきモノを洗い出さなければ抜け漏れが発生する
・ 製造業のおいては「お店(在庫置き場)」の間口と奥行きの設定基準が生産方式と密接にリンクする
・ 「お店(在庫置き場)」には動線を考慮したロケーション管理が必須である
・ ロケーション管理に必須な通路確保は、安全面・品質面・作業性(=生産性)のいずれにおいても必要不可欠なものであるが、意外と等閑にされがちである
・ 在庫管理とはトレードオフとなる前提条件との戦いである
・ 在庫を持てば持つほど経営課題の改善への取組みが遅れるリスクが内包されている

1、「お店(在庫置き場)」の条件「整理」

ピッキングの基本は「指示書」「運搬具」「お店(在庫置き場)」の3点セットにあります。

今回は「お店(在庫置き場)」です。

「お店(在庫置き場)」と一言で言っても、置かれているモノは完成品・中間仕掛品・外注部品・素材など、多種多様でしょう。

製造業では、この「お店(在庫置き場)」の間口と奥行きの設定基準が生産方式と密接にリンクしてきます。

・ 間口 : 要は何を在庫として構えるのか(品種)
・ 奥行き: どの程度在庫として構えるのか

この構え方が、品質、生産性、リードタイム等に大きな影響を与えるのです。

即ち、企業の競争力に直結する重要課題だということです。

この点については、今後詳述させていただくとして、今回は基本的な「お店(在庫置き場)」の条件「整理」をしておきます。

「整理」
・ 置くべきものが決まっていること

当然のことと思われるかもしれませんが、企業の戦略に直結する条件付けです。

・ 素材の形状による制約
・ 中間仕掛り品であればどこまで工程を進めた上でストックするか
・ 完成品ならば、出荷頻度等を考慮して、どのような間口設定をするのか

その上で、

・ 量が決まっていること
・ 補充タイミングが決まっていること

「整頓」
・ 置き場が決まっていること
・ 置き場が明記されていること
(所番地=住所・商品コード・品名・収容数・上限・下限等)
・ 一筆書きで回れるようになっているか、即ちロケーション管理
・ ピッキング通路と補充通路は分離されているか、一方通行になっているか・・・等

これらは基本的なことですが、企業が仕組むべき重要ポイントとなります。

それだけに、意外と抜け漏れがあることが多い基準でもあります。

2、「通路」確保の重要性

ピッキング用の通路と補充用の通路を確保することはとても大切な条件です。

この通路確保は、安全面・品質面・作業性(=生産性)のいずれにおいても必要不可欠なものなのです。

しかし、意外と雑に扱われている存在とも言えます。

曰く、
「在庫を置くスペースが減ってしまうではないか」と。

そもそも、在庫を持つ目的は何でしょう。

・ リードタイム短縮
・ 市場の振れを製造ラインに波及させないため
・ スムーズな後工程への供給
・ 昨今では、供給不安の低減のため   等

色々な目的を持った上のことのはずです。

但し、はっきりしていることは何れにしても速やかに供給できなければ、あちらこちらに仮置きが発生、かえってスペースを浪費することになるという極々単純な理由を忘れがちであるということです。

とかく物流とは軽視されがちですが、要は動脈と静脈の役割を果たしている重要な機能なのです。

この点を深掘りしないまま沢山置くことを目的にしてしまうと、多くの目的外のスペースが運用時点で発生します。

結果、在庫する(留める)ことと流す(必要に応じて移動させる)こととの間のせめぎ合いで失敗することになるでしょう。

そして、現場に負担を丸投げする結果となります。

初期の設計ミスが、後々の禍根を残す結果に繋がる訳です。

これでは、報われませんよね。

「お店(在庫置き場)」とは、置くことが目的ではなく、仕事を繋ぐための武器であるという基本的な条件「整理」を忘れないでいただきたいところです。

3、「お店(在庫置き場)」の果たすべき機能

「お店(在庫置き場)」の果たすべき機能は、以下の通りです。

・ 必要なものを、必要なときに、必要なだけ予め揃えておくことで、欠品や空振りを防止すること
・ 短リードタイムへの対応による競争力の確保
・ 市場の振れを生産現場に波及させないための防波堤として、品質や生産性の向上の武器とすること

しかし、何を基準に在庫を持つのかという条件を事前に「整理」出来ていなければ、在庫は自然増殖します。

しかも、この場合の自然増殖は「要るものが無く、要らないものが有る」という悪い形になり易い怖さがあることを忘れないで下さい。

在庫管理は難しい仕事です。

少し考えるだけでも、

・ 引きが一定しないこと
・ 引きの情報が正しく提供されないこと
・ 欠品が許されないこと(それでも起こるときには起こりますが)
・ 長期滞留がロスに直結しかねないこと
・ 積極的な対応ができる部署以外が在庫管理を行いがちであること

等々、色々考えついてしまうものです。

本来、在庫機能の中には、沢山の量を持つという項目はどこにも入っておりません。

むしろ、必要なだけしか持たないという意思が入っています。

故にこそ、前述の機能を果たせるのです。

4、「お店(在庫置き場)」の功罪

よく、在庫は水位に例えられます。

・ 水の中にはムダという名の岩礁が隠れている
・ 岩礁とは、不良、設備停止、急な欠勤、急な追加などの受注の振れ等色々考えられる
・ そういう事態(岩礁)から納期を守る(船を座礁させない)ために在庫というものは設定される
・ しかし、同時にこれらの問題点は、在庫という水面に隠れて顕在化し辛い

すなわち、在庫を持てば持つほど経営課題の改善への取組みが遅れるリスクを内包しているのです。

水面下に隠れている様々な事象=課題が会社の弱点であり、着実に体力を奪っていることは紛う事なき事実です。

しかし、前述の通り管理担当者としては悩ましい問題と常に睨めっこしている状態なのです。

・ 引きが一定しないこと
・ 引きの情報が正しく提供されないこと
・ 欠品が許されないこと(それでも起こるときには起こりますが)
・ 長期滞留がロスに直結しかねないこと
・ 積極的な対応ができる部署以外が在庫管理を行いがちであること

等等、悩みは尽きません。

この深い悩みを少しでも緩和するために、「もう少し在庫を増やしておこう」という悪魔のささやきが聞こえてきます。

これに抗うのは正直困難でしょう。

でも、水位を上げると課題が隠れます。

この課題の厄介な点は、水位を上げると一時的に見えなくはなるけれども消えてくれるわけではないということです。

また、如何に在庫コントロールをうまく行ったとしても、意外と評価には繋がらなかったりします。

あくまでも後方支援の仕事ですので、地味な扱いになりがちなのですよね。

物流という仕事の立場が弱い理由のひとつがここにあります。

少し脱線しましたが、心に留めておく重要事項があります。

物事には必ずプラスの面とマイナスの面が存在するという当たり前です。

「お店(在庫置き場)」もまた、功罪が存在します。

理解した上で武器として活用すること、これが肝要なのです。

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