2026/07/08
経営改善 経営者の役割とは
厳しい経営状況に陥った時、経営者の皆様はどの様なことを考えるでしょうか。
特に環境の変化が激しい昨今では、
「他責(外部責)」としては、
・ 外部環境が急激に悪くなったから・・・。
・ 材料価格が高騰して・・・。
・ 光熱費や物流費が高騰して・・・。
・ 人手不足で・・・。
・ 人件費が高騰して・・・。
色々と出てきそうです。
「自責(内部責)」としては、
・ 自社の営業に売る力がないから・・・。
・ 自社の生産設備が老朽化して故障が多いから・・・。
・ 優秀な人材がいないから・・・。
こちらも、色々と出てくることは想像に難くありません。
外部環境は、文字通り外部での変化点だけに、自社ではどうにもなりません。
但し、競合他社も置かれている状況は同じです。
実のところ、外部環境の影響だけで窮境に追い込まれる企業はありません。
(この場合の外部環境の影響には、社内の対応不足を含む。)
そもそも企業は、創業時点から外部環境の変化に対応することで初めて継続性を担保される存在であり、当初は対応できていたはずです。
一説には、創業までに乗り越えなければならない関門、創業後に乗り越えなければならない関門、その後に乗り越えなければならない関門が企業にはあると言われています。
特に技術的な強みを持って創業した企業(スタートアップ含む)に言われるようですが、
それぞれの関門は以下のようになります。
・ 魔の川
研究開発から製品化に至るまでの関門
→ 当然のことながら、市場性が認められなければ研究開発は終了となる
・ 死の谷
事業化、売上を積重ねていく上で乗り越えなければならない関門
→ 経営資源の適切な確保と配置、市場認知度の向上等、必要とする資金量が増大
・ ダーウィンの海
競争優位性の確保による生き残りを掛けた関門
→ 終わりなき戦い、継続的な環境適応
死の谷を抜ければ一応の事業化は成功と言えるでしょう。
時間軸で言えば、創業後3年~5年以上継続出来ていれば成功の部類に入ると思われます。
本来、環境に適応できたからこそ、その関門を抜けられたと言えるのでしょう。
それなりの緊張感を持って、総力戦で戦い抜いた結果とも言えます。
しかし、安定期に入るとこの当時のことを忘れて、部分最適が幅を利かすことになります。
多くの場合、これが企業全体を俯瞰して外部環境の変化を見据えながらの「変革」を進める上で最大の障害となります。
さて、ここで問題です。
企業全体を俯瞰して、外部環境の変化を見据えながら会社を変革するのは誰の役割でしょうか。
答えは「経営者(あるいは経営層:基本は管理職以上)」です。
自らの役割を正しく把握していれば、当然の帰結です。
当然、他責はあり得ません。
では、前述の自責(内部責)についてはどうでしょうか。
これを解決するのも経営者の仕事です。
自責も他責も関係なく、どうやって内部の協力を経て反転攻勢に転じるかを考えるのが経営者の役割です。
さて、経営者の(あるいは経営層に所属する)皆さん、自らの担っている役割の整理はできているでしょうか。
全ての事象に対する結果責任を持つ(持たざるを得ない)のが経営者です。
嘆く暇があれば、もう一度振り返る必要があるのではないでしょうか。
経営に携わっている自らに対する振返り、これが経営者としての一丁目一番地となるはずです。
一覧に戻る

