2020/11/25
優先順位付けの大切さ
経営改善とは、基準の見直しを意味します。
その結果、従来社内では当たり前に思われていたこと、即ち正常だと判断されていたことが異常や隠れた困り事へと評価が切り替わることになります。
当然の事ですが、色々とそれまで思っても見なかった事象が顕在化する訳です。
当然、驚きと焦燥は想像に難くありません。しかし、焦りは禁物。これらを変えようとする取組みは自社にとっては初体験に近い状況であることを忘れないで下さい。
あれもこれも同時に手を付けようとすると必ず混乱します。また、社内の改善に投入可能な工数(マンパワー)にも当然限界があります。
限られた人的資源を有効に活用するためにも、専任の改善チームを立ち上げて責任を持たせて進めることは必要不可欠です。
その上で、緊急事項+重要事項での優先順位付けを行うことが欠かせません。
只でさえこれまで社内で当たり前になっていた風景を否定することになるわけですから、一筋縄ではいきませんし、取組む側としても怖いという気持ちがあることを忘れてはなりません。
その上で、当面の目指す姿と現状とのギャップをひとつひとつ埋めていくこと、経営者がきちんと承認してあげて背中を押すことが重要です。
結局組織とは人が動かすもの、その仕組みを見直す業務改革もまた、人が取組む訳です。精神的・肉体的負担軽減にも、この優先順位付けは大切です。
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