2021/04/07
経営改善と投資について
投資といえば、まずは設備投資を思いつく方が多いのではないでしょうか。
現状の設備を維持するための更新投資(メンテナンス的なもの)と、新たな事業のための新規投資です。
当然ですが、どちらも結構なお金が必要です。
更新投資については本来計画的に進めるものですが、意外と場当たり的になっていることが多いようです。というか、中長期の投資計画(案)を作成している企業に出会こと自体少ないです。無論、経営改善に取組む時には必ず作る必要に迫られます。どのように困窮していても、事業を継続するために必要なものについては予算を捻出しないと、事業そのものの継続が困難になりかねません。
しかし、これだけ重要な経営課題が何故後手後手に回るのでしょうか。
答えは単純なところにあったりします。担当者の頭の中にしかないからです。
情報が共有されていないのです。それも、ある程度の長い周期で必要性が顕在化するので、結果として準備不足となる訳です。
対策は、見えるようにすることに尽きます。現事業を継続するための重要項目の洗い出しと、5年単位程度の粗いスケジュールへの落とし込みを行い、毎年更新するだけ良いのです。
期末の経営会議の重要議題に予め入れておけば、抜け漏れも防げるでしょう。
次は新規投資ですが、これは設備ありきで考えるのは危険です。新規事業を動かせる人材、それも製造と販売が両輪となる仕組み、即ち人的投資が先に必要です。十分な収益(特に利益)確保が可能なこと、そのための仕組みが自社で回せることが前提条件になりますから。
皆さんの会社では、どのように投資を考えているでしょうか。もし、抜け漏れがあるようでしたら見直しをお勧めします。
一覧に戻る