2021/05/13
経営改善のポイント:組織化と業務の落とし込みと人材育成
人に仕事がついた状態は危険です。
コロナ禍において、改めて顕在化したはずのこの事実に対する危機感が感じられないのは何故かと思うことが多いです。
BCP(事業継続計画)なんて、難しいことは言いません。
しかし、キーとなる人が心配で休めないような状態、その人しか分らない仕事が多く存在する状態は、事業の継続性を考えると健全とは言えません。
確かに、結果的には何とかなります。いえ、何とかしてしまっているのが実情でしょうか。しかし、その度に何か大切な知見を取りこぼしていることが多いのも事実です。
経営改善支援に入ると、必ずこの壁に当たります。
それ故に、業務範囲及び情報の流れの見直しは避けて通れません。
ここで言う所の見直しとは、5Sでいうところの「整理」と「整頓」を継続的に進める仕組みの構築=「清潔」と「躾」に取組むことです。結果として、有名無実化していた組織図が具体的に機能する組織図=組織化へと進化し、人について複雑に絡みあった業務範囲の見直しに繋がります。
その過程で、それまで経験値の高い一部の方(多くの場合肩書は管理職)に集中していた業務が、次第に部下に落とし込まれることになるのです。このプロセスを踏む過程で、部下に自主性が着いてきたとの声を多く聞きます。
実は、上司側が重しになって部下の成長を阻害していただけなのですが・・・。
さて、仕事ができると思っているあなた、あなたの本来やるべき仕事、あるべき姿はどのようなものでしょうか。善かれと思って、部下の重しになってはいないでしょうか。
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