見た目の改善と本当の改善の違い、こういうと難しく感じられるかもしれ
ませんが、どうせやるなら結果に繋げたいと考えるのが人情ですよね。
　でも、これが意外と難しいのが現実です。
　あれこれ悩み、取り敢えず目につく事象から手を付けていくパターンも多いのではないでしょうか。
　それはそれで悪いことではないのですが、取り掛かる前に少し自らに問
いかけていただきたいと思います。
　それを変えることで、経営側から見て嬉しいことがありますか？
　また、従業員側（取組む実務者側）から見て嬉しいことがありますか？
この両方ともに嬉しいことがあるのであれば、是非取組んでください。

　例えば、同じ結果を出すための時間が短くなる。
　・　従業員側は、残業が減って楽になる。
　・　経営側は、残業が減ることでコストが下がる。

　あるいは、同じ結果を出すための時間が短くなる。
　・　従業員側は、新たなチャレンジが出来る。
　・　経営側は、新たな仕事を取り込むことで売上が上がる。　等々

　基本的に、改善とは同じ結果を出すために必要な手間を減らすことです。
　それが生産性の向上という表現になると、途端に難しく感じますよね。
　ただ、大切なのは使う側（経営者サイド）と使われる側（従業員サイド）
の両方で嬉しいことがあるかどうかです。
　時々刻々と変化する状況の中、常にやり難さは発生します。それ故、改善
のネタは尽きることがありません。
ただ、難しく考える前に、行動に移す前に、少しだけ確認しあうことも必
要ではないでしょうか。
実は、それが知恵を出し合うことに繋がります。