2021/07/14
経営改善:言語化の大切さ
マニュアル化と聞くと少し味気なく感じるかも知れません。
しかし、今のご時世「背中を見て覚えろ。見て盗め。」が通用しないのも事実です。
まあ、「背中を見ろ」と言われても、「背中のどの部分?」という素朴な疑問は皆さん覚えがあるのではないでしょうか。
以心伝心という考え方もあるのでしょうが、それは余程関係性が深まった相手でない限り成立しません。
まあ、社会人としての生活を積み重ねる程に、自然と忖度を覚えることも否定しませんが・・・。
ただ、変化の激しい昨今、人を育てるにも昔のように時間を掛けることができないのも厳然たる事実です。
そこで、人に何かを伝えるための言語化という大前提に立ち戻る必要がある訳です。
人は、言葉を操れるのですし、その言葉を記録として残すことで我々は多くの先人の知恵を知ることができます。歴史は、記録として残された言葉という情報源から新たな発見があるように、企業のいろいろな知見(現在に至るまでの経験:成功や失敗)も、言ってみれば同じようなものかも知れません。
即ち、マニュアル化、言い換えると「言語化」によって、正しく未来に伝えるという訳です。
教える方が、教えたいことを言語化すること、これがマニュアル化ではないでしょうか。
勿論、最近は動画等の活用も有効でしょうが、その動画にも「説明」が必要です。
それがあって初めて、意図が正確に伝わるのです。
そうでなければ、如何に動画を駆使しても受け取り方がまちまちになってしまいます。
仕事の場合、このバラツキはいただけません。
無論、最初からうまくできるものではないでしょうが、継続することで言語化の勘・コツも次第に身につくものです。
人が育たないことを嘆く前に、育てる側が一歩を踏み出す必要があるのではないでしょうか。
案ずるより産むがやすし、下手でも良いので、「言葉にしてみる」ことに挑戦してみませんか。意外と、分かっていない自分に気づくかも知れません。
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