2021/09/22
「経営改善:変化点の把握」
コロナ禍という緊急事態が長引く中、厳しい経営環境が続いております。
延々と続く目に見えない敵との戦いは、想像以上に消耗を強いられているのではないでしょうか。
私自身も、その影響下にいるひとりであるとの自覚があります。
思考の振れ幅が大きく、悪いほうに引っ張られている感覚、とでも言えばよいでしょうか。
確かに、コロナ禍に対する対策は、最悪をベースに実施可能な基本的事項を粛々と進めていくしかないのも事実でしょう。
まさしく、正解のない戦いですから。
しかし、このような状況でも世界は回ります。
時間は止まってはくれません。
厳しい中にも、経済活動の正常化に向けた取組みがワクチン接種の進んだ国々では始まっております。
日本も、急速にワクチン接種が進む中、近い将来自粛傾向にも変化が出てくるでしょう。
今年になっての大きな変化点は、デルタ株の増殖とワクチン接種の進行でしょう。
このせめぎあいは必ず変化点を生じさせます。
正常な経済活動への移行という変化点を。
その変化は急激である可能性があります。
今必要な経営者としての行動は、変化点発生時期の仮設を立て、準備することです。
「仮説を立てて検証する。」
時期の仮説、市場動向変化の仮説、ニーズへの仮説、金利変動への仮説、考えるだけでも沢山出てくるでしょう。
なにせ、世界中を巻き込んだパンデミックが発生させる変化点、それは固定化されていた環境を大きく揺り動かし、不可逆的な状況を作り出すでしょう。
自社の戦略の再構築がこれほど望まれるタイミングというのも、そう多くはないと思います。
不安に立ち止まるより、まずは考えましょう。
そして、動きましょう。そうすることで初めて、行動の結果(影)として何らかの変化点(成果)が顕在化されるのですから。
悩むより考える、考えるのであれば仮説を立ててみる。仮説を立てたのであればやってみる、
そうすることで初めて物事への良否判定の仮の基準が出来てきます。
変化は既に始まっているのですから。
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