2022/03/23
経営改善:5Sについて
5Sは、とても大切なモノの見方、考え方です。
当たり前すぎて、かえって理解し難い大切な判断基準です。
整理 : いるモノといらないモノを分けて、いらないモノを捨てること
ここでモノに限定すると本質を見失います。
本来、ここで対象となるのは仕事そのもの、そして不要が見えるようにするには
そもそも必要が理解されていなければならないという当たり前のこと
即ち、仕事のあるべき姿という大切な基準作りを意味しているのです。
整頓 : 要るモノを、使いやすいように、置き場を決めて置くこと
この場合の、使いやすいようにとは、誰に対してでしょうか。
自分だけではダメなのです。
自分を助けてくれる仕事仲間全てに共有されている状態こそが、整頓された状態です。故に、仕事の流れが目で見て分かる状態にする必要があります。
清掃 : いつでも使えるように、きれいに掃除すること
ここで重要なのはいつでも使える状態(もちろん、自分以外の誰もが)です。
故に、常に正常に使えることが必須となります。
これが、メンテナンスの基本、清掃-給油-点検-効果の最初のひとつ目となります。
清潔 : 整理、整頓、清掃ができている状態を維持すること
維持するには、何を持って維持されているかという判断基準があって初めて維持できていると言えるでしょう。
これは、基準であり仕組みでもあります。
躾 : 決めたことを守らせること
力づくで守らせようとしても、守らないのが人間ですよね。守らせるには守っ
てもらえるような状況を常に更新する必要があります。
人間は神様ではありません。
如何に清潔で整理、整頓、清掃を維持するための条件や仕組みを決めても、時々
刻々と変わる状況に合わせて基準そのものも見直しを掛けていかなければ、や
り難い決め事を守ってもらえるでしょう。
こう考えると、このシンプルな5つの言葉の組み合わせに、如何に重要な意味が隠されているか、見えてくるのではないかと思います。
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