2022/06/08
経営改善:運ぶということのインパクト
原材料価格の高騰が続いております。コロナ禍からの脱却に向けた取組みが需給ギャップを生むと共に、持続可能な社会実現に向けた動きが大きな要因です。
それぞれの取組みは良いことなのですが、重ね合わせると想定とは違った負荷が掛かる、世の中は本当に難しいものです。
このような動きの中で、燃料代の高騰も避けられそうにありません。
また、働き方改革も待ったなしでしょうから人件費も上昇傾向となるでしょう。
こうなると、これまでは低く抑えられてきた物流費は社会的にも見直しが進まざるを得ないのではないかと思います。
実際、これまでは下げるのが当たり前、ネット通販では配送料無料が当たり前のようなある意味異常な状況が続いてきていますが、その裏側では運んでくれるドライバーの皆様の労働と車両をはじめとした継続投資を必要とする設備(車両を設備と表現することが正確ではないかもしれませんが)が稼働しているという事実があります。
適正なサービスには適正な対価を、当たり前のことを当たり前に行わないと流通に滞りが発生し、大きな経済的な痛みを生じることにもなりかねないでしょう。
しかし、企業にとっては間違いなくコストアップ要因、厳しい経営の中、大きな負担増になることは間違いないでしょう。
そうすると、本当に必要なものを・必要なだけ・必要な時に運んでいるか、自社のサービスが過剰になっていないか等の振返りが必要不可欠になります。
これには、製造拠点が場所的に適正であるかも含みます。
会社の現在の仕組みを総点検すること、そしてゼロベースで見直すこと、当たり前のことだけに難しい取組みが望まれます。
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