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2022/10/19

経営改善:価格転嫁

世の中がすっかり変わってしまいました。
30年以上にも渡るデフレの時代が終わりを告げ、提供する商品やサービスの価値を改めて振り返る必要が出てきています。
デフレの時代は、下げる方向にのみ意識を向けていれば良かった訳ですから、ある意味楽だったのかも知れません。
しかし、昨今は材料費、労務費、燃料費や電気代、物流コスト等、変動要素が満載です。
基本は上昇傾向、即ち、放置しておくと確実に利益を削られます。
しかし、価格転嫁を継続的に行うことには困難が伴います。
無論、取引先も簡単に受け入れてはくれません。
少なくとも、多くの方はそう思っているようです。
ある面、それは事実でしょう。
しかし、自社の提供する商品やサービスを少し低く見積もってしまっているのではないかとも思います。
代替できる競合は存在するでしょうが、その競合も置かれている環境は基本的に同じです。
そして、今起こっていることは、企業努力ではどうにもできない次元のものです。
転嫁しなければ、自社の存続が危うくなるような状況です。
例え現時点では吸収しても、次の波には対処しきれないのではないでしょうか。
あるいは、下手に我慢したために次の波では前回の上昇分を認めてもらえず、結局は先々に禍根を残すことになる、といった重大なリスクを理解しているでしょうか。
取引先が自社を選んでくれている理由、根本的なところから振り返り、対処できないものは受け流してしまう(川下への転嫁する)という腹決めが求められます。
その結果として、一部取引先を失うリスクをとったとしても、自社が存続できなければ意味がないのです。
それは、今後も継続的に続けていかなければならない施策なのです。
経営者の覚悟が問われているように思えてなりません。

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