事業環境の激変が止まりません。
ただ、海外の情勢を見ると、単に日本国内が停滞していただけかもしれません。
約30年にも及ぶデフレ、物価も上がらず賃金も上がらず・・・。
ガラパゴス化とはよく言ったもので、日本国内のみに注視した挙句、世界から置いてけぼりにされたことは事実です。
因みに、「置いてけぼり」とは、江戸の昔に「おいてけ堀」というところがあって、そこで釣りをしたら堀の中から「魚を置いてけ」との声がして全部戻すまで止まなかったとかなんとか。
まあ、語源はともかく、「置いてけ：ここに留まれ」と言われて「はい、そうですか」では環境の変化に適応するのは困難でしょう。
デフレの30年とは、円高を契機にグローバル化が進んでいった時期、決して国内の環境が変わっていなかった訳ではありません。
現状維持は楽ですが、環境の変化に合わせて自らを変える努力は必要不可欠です。
そして、変える努力は自らを行動に駆り立てなければ始まりません。
「変化すること」はあくまで外部環境、時の流れを止めることが出来ないようにとどまることはありません。
しかし、自らを変えさせること、即ち内部環境を変えることは可能です。
値決めを変えることも可能です。
これは、内部と外部を繋ぐ接点でありながら自らを変えるためのアプローチであり、不可能ではありません。
そうはいっても、その前にやるべきことがあります。
自社の提供する価値の棚卸です。
これが出来なければ、社内の「人」が動くことは困難でしょう。
自信がない取組み、「火中の栗を拾う」人はなかなかいません。
競合他社や取引先が「置いてけ」と言っているからといって、「置いてけ」られない状況にある昨今、まずは社内の基準、考え方を変えることが望まれます。